サーチャーという職業があります。一般的にはあまりなじみのない職業かもしれませんが、これは、世界中にあるとされるデータベースから求められている情報を迅速に検索し、必要があれば加工・分析し提供することを目的とした仕事を行う専門家です。この仕事は現在派遣にも人気があるもので、実は技術職に分類されるものでもあります。

専門知識が必要

なぜ技術職かと言いますと、この仕事を行うには専門技術が必要となるからです。データベースから求められる情報は、その時に応じて必要とされるものを的確に拾い上げなくてはなりません。そのためのサーチャーですから、当然検索に必要となるキーワードの組み合わせや選別に関してはそれなりの技術が求められることになるのです。これについて高い技術を持っていれば、サーチャーとしての価値も上がりますし、それだけ大きな仕事もできるようになっていきます。また、取り出した情報を加工しなければならない可能性もあり、それについても技術が求められるところもサーチャーが技術職と呼ばれる理由のひとつだと考えられます。

それでは、実際にサーチャーになろうと思ったら、どのような勉強をすればいいのでしょうか。また、サーチャーという職業の需要状況はどのようになっているのでしょう。

サーチャーの需要

この職業は前述の通り派遣でも人気とされており、需要もそれなりに見込むことができます。一般企業はもちろん、医療や保険の現場においても活躍することができます。特に会社の事業における情報の検索をはじめとした多くの用途に対応することができます。

サーチャーになるための勉強

サーチャーになろうと思った時、特別な資格が必要となるわけではありません。ある意味検索についての技術があればなることはできますし、未経験でも拾ってくれる職場はあるかもしれません。ただ、信頼度を上げることを目的として、情報検索能力試験や応用能力試験において一定の成績を残していることも採用については重要な判断基準となるでしょう。

研修会やセミナーに参加

サーチャーについては研修会やセミナーも行われています。こちらについては情報科学技術協会というところが行っているもので、ホームページにおいて情報を見ることができます。インターネットビジネスにおいても、必要な情報を的確に取り出すこと以外にもキーワードを使った検索の技術が求められているところもありますし、そういった意味でもサーチャーとしての技術を学んでおくことは決して悪くはないことだと思われます。